Je pends magique
口に含んだ途端にハッと驚くような
お菓子を作りたい-
同時に、食べた人の心に刻まれていた
「今までで一番おいしいお菓子」の
最高記録が更新されたら…
運命の一品に出会えた
喜びあふれる瞬間。
そして、その一品は何度食べても
飽きない、食べるたびに幸せになる…
一つ一つのお菓子に
遊び心と驚きを込めて創り続ける-
私が社会人になって間もない頃、偶然、
ケーキ作りの場面に初めて出逢いました。
その瞬間、たった「1秒」で
自分の進む道を決めました。
今は「1秒の感動」のために
お菓子作りをしています。
お客様が箱のふたを開けて
ケーキを目にした瞬間の
「1秒の感動」。
お菓子を口にした瞬間の
「1秒の感動」。
幸せの魔法をかけるのが
私たちのお菓子作りです。

素材選びをとても大切にしています。
良い素材を探し求め、現地に出向いて生産者と直接対話をしたり、
味を確かめたり…素材探しの旅に終わりはありません。
良い素材を良い状態で使うこと、良い素材をさらに
引き立てることを念頭に、お菓子作りにはいります。

目的や素材によって混ぜる器具の種類や大きさ、
そして混ぜ方が異なります。
ひとつひとつの混ぜ方や泡立て方に意味があり
コツがあります。
お菓子作りに欠かせない「焼く」という工程。
「粉のひと粒ひと粒に火を入れる」―お菓子作りの極意として
語られる言葉どおり、「焼き」で、味わいも見た目も大きく変わってきます。
「焼く」時は主に窯を使います。創業当時から使っている
相棒です。朝早くに電気を入れて温めて、1日を通して
気温と相談しながら温度の調整をはかっていきます。
奥のほうが火が強い、下の段は温度が低い…窯にも性格があり。
それをよく知り理解することで最強の相棒になります。
どんな状態に焼き上げるのか、到達点のイメージを明確に
持って焼くことが大切です。目指す焼き具合、「これがベストだ」と感じる
風味や食感を見極める行為は、経験と想像力がものを言います。
迷いがあれば焼き損じにつながり、すべての作業が無に帰すわけです。
1度窯に入れたら、ドンと構える…「焼く」には勇気が必要なのです。
お菓子の味わいを決定づける「焼く」。
今日も窯と生地と真剣に向き合います。

ひとつひとつのベース生地が異なるブールドゥネージュのお菓子。
そのベース上に表現されるクリエーションもまた
それぞれ趣が異なります。
フランス菓子の基本製法を忠実に守りながら
遊び心と驚きを込めて創り続けます。
グランドシェフ
織笠 幹一 (おりかさ かんいち)
昭和41年8月 岩手県北上市に生まれる。
高校卒業後、(株)プリンスホテルに入社。お菓子・パン作りの基礎を学び、その後渡仏。
アルザスでは本場のフランス菓子(古典・伝統・郷土菓子)を、パリでは新しい流行
の菓子を学び、研鑽を積む。
2年半のフランス滞在を経て帰国。
千葉県の菓子店に勤務。
平成9年 地元北上市に「アトリエブールドゥネージュ」創業。